英語学習の時、発音ってどうやって学べばいいの?って迷いますよね。私も何をしていいかわからなかったです。
私は、早い段階で英語耳と出会いました。英語学習を始めるとき、発音の学習はなるべく早くしておいた方がいいと感じました。
今回は、とても効果を感じた英語耳を紹介します。はじめはなかなか進まなかったですが、何とか100回を達成し、今でも発音の練習として使用していますので、100回以上は繰り返していると思います。
英語耳を通して得た効果は
一つ一つの音を確認しながら出来るので、シャドーイングをする前の基礎作りにぴったりです。何もわからず、シャドーイングをするのではなく、基礎を学んでからシャドーイングや音読の勉強をするほうがはるかに効果的です。
実際、私もシャドーイングを訳も分からずしていたときは、なんで同じ発音にならないのだろう?どうやって発音したらいいのだろう?と苦戦していましたが、英語耳をしてからはひとつひとつの音の基礎的な部分が理解できたのでシャドーイングや音読はとても楽になりました。
発音学習のための教材は何がいいの?
発音学習のための教材はたくさんあります。本屋さんにいって、自分の目でみてわかりやすいなと思った本、これなら続けれそうだと思う本がいいと思いますが、口の形や舌の位置が書いている本がいいです。
今回私が購入した本は「英語耳」。英語学習者の中では有名な本だと思います。これ1冊でOKと言っている方もいるほどです。購入した理由は口の形は下の形が詳しく書かれていたことが大きいです。
あとはちょっとここわからないなっていうところはYoutubeを見たりして書き加えていました。自分の耳が頼りです。自分の発音した口の形や舌の形と本に書かれている口の形と少し違うなと思うときはYouGrishで色々なネイティブ発音を聞くのが本当にお薦めです。あと、自分の発音を録音するのもお薦めです。
YouGrishは色んなネイティブの英語で聞くことが出来て、とても便利です。
もう1冊買った本があります。
こちらはフォニックスという発音トレーニング本ですが、発音記号がなく、一つ一つ調べなければならなかったです。始めは調べていたのですが、時間がかかるのでCDをそのままリピートしていました。でも、発音記号があった方が私はよかったので、5週くらいして終わりました。
英語耳とは
松澤喜好先生の本で、英語学習者の間ではとても有名な先生です。英語耳の最終的なねらいは、日本語と同じように力を抜いても英語をほぼ100%聞き取れ、何時間でも疲れを感じることなく聞き続けられる「英語耳」をつくることを目指しています。
日本人の多くは、英語を聞いたときにカタカナに置き換えて聞いてしまいます。これを解消するためには、英語の正しい音を知るための本です。
一つ一つの英語の音が収録されていて、一つずつ音を練習出来るようになっています。そのあとに単語の発音練習もすることが出来ます。
本の構成は第1章~7章で構成されていますが、実際に発音記号を用いて発音練習するのは
- 第1章 なぜ聞き取れないのか?
- 第6章 生の英語を使った学習法”Parrot’s Law”
- 第7章 英文読書のすすめ
は解説や学習法、そして6章は歌や短い会話文や10分程度のスピーチの練習をする章です。歌や会話文やスピーチは自分で気に入ったものを用意するようです。私が100回以上したのは第2~第5章です。
まずは、口の形下の形を確認しながら練習できる1冊です。音声も必ず聞くようにします。
英語耳のメリット・デメリット
口の形や下の位置をイラスト入りでわかりやすく書いてくれています。
発音のポイントや発音のコツも書かれていて、単語練習もあります。今まで自分流でしていた発音が詳しく書かれたイラストの解説でいかにあいまいだったか、いかにいい加減だったかを知ることが出来ました。
- bag back
- singer single
- sin shin thin fin
- hot hat hut
- nut Nat not
など上げればきりがないですが、たくさん上げてくれています。また、音声変化のところでも音声変化の例をたくさん挙げてくれています。
・take it easy
・Check it out
・Talk about you
などあります。
一つ一つの母音や子音ごとに発音練習が出来るようになっていて、耳で聞きながら発音の練習を積みます。
そして、口の形や舌の位置などを図を使って説明してくれているので非常にわかりやすいです。
デメリットは
非常に単調で地味な学習です。オンライン英会話で楽しく講師と会話したり、映画を見たりというエンタメ性はまったくありません。ただ、ひたすら聞いて発音する、という練習です。
しかし、発音練習はどの練習をしても単調な練習をひたすら繰り返すことになりますので、英語耳が特別単調ということではありません。
また、これ1冊をしたから何でも聞き取れるようになるというのではなく、そのベースが出来るということですので、単調な練習の先にペラペラの自分がいるということではないです。
音読やシャドーイングの練習が出来る基礎が出来たということです。
英語耳100回達成にかかった時間
始めは発音するだけで、すらすら終わればいいか―と簡単に考えていましたが、思ったより時間かかりました。まず、本の説明を始めは全部見た方がいいということで全部に目を通して舌の位置を確認しながら発音しました。自分が思っていた舌の位置や口の形が違っていたものが多く、目からうろこでした。全然違う口の形で発音していた!
あれ?これってこういうことだったのかな?と疑問に思ったことはネットで調べたりしたので余計に時間がかかったのかもしれませんが、最初の発音は時間をかけて調べた方がいいと思います。間違って覚えてしまったらもったいないです。
すべてを読み終わるまで5日かかりました。わからない単語や疑問に思った単語は逐一調べていました。
初日、目標にしていたところまで1時間半かかりました。次の日になれたのか45分くらいで発音の部分は終わりました。5日かかって全部一通り終わりました。
そこからはCDをかけながら本を見ながらひたすら練習していました。5日で1周した後は、初めて通して発音した時には2時間半かかりました。しかし、それからは段々を早くなっていて、CDをかけっぱなしにして、発音するという流れがスムーズにできてきました。
出来た日もあればできなかった日もあり、100回を目指してひたすら練習し、約4か月で100回達成しました!!子供が休みの土日はやはりできないこともありましたが、何とか達成出来ました!
順調に進んでいたと思っていたのに
順調に進んでいたのですが、途中どうしても出来ない日などが続き、子供の送迎の時にCDを車で流そうと思い、聞き流していました。すると、CDを聞き本を見ながら発音していたときは確実に聞けていたものが、本がなく音だけで聞いた時、曖昧な発音が出てきました。
理想は単語を聞けば、単語のイメージが出来るようになるということですが、単語を聞いても何の単語がわからず、あいまいな単語があることがわかりました。これは新しい発見で発見できてよかったです。やはり文字をみると文字にひっぱられてわかった気になってしまうので、本なしでも分かるようにするのがお薦めです。後半は本を見ずにリピートすることもたくさんありました。
ややこしかった発音
私がややこしくて聞き取りに時間がかかった発音を一部ご紹介します。
[m]と[n]
これは私が本を見ずに聞いてわかっていないなと気づいた発音です。日本語では、どちらも「ん」のように聞こえて、どっちで発音されているか全くわからなかったです。え?同じじゃない?と思い、テキストを見て確認する。違う、確認するの繰り返しでわかるまでには2か月くらいはかかったと思います。
日本語の「ん」には、実は3種類あり、ひらがなでは全部「ん」と表記されているため、日本人にとっては全部一緒に聞こえてかなり聞き取りにくい発音です。
違いは、nのほうは舌先を前歯の裏につけて発音します。ほんの、少しの違いなのですごくわかりづらかったです。
[f]と[θ]
こちらは一つ一つを聞けば何となくわかるんですが、並べるとわからないっていう感じでした。息がどちらも漏れる発音ですが、本当にわかりづらくこちらは約3か月くらいかかりました。
[a][ʌ][æ]
[æ]は比較的早く聞き取れましたが、あとの2つがなかなか聞き取れず、特に比較して発音されている場合はなかなか聞き取れなかったです。日本語では同じ「あ」に分類されるので、どれも同じじゃない?と感じでこちらも約2か月くらいかかりました。
[s][ʃ]
こちらは逆にすぐに聞き分けることが出来ました。そして、この2つの発音を今まで意識してなかったので本当に勉強になりました。こちらは、日本人でもすぐに聞き分けることが出来ると思います。この違いを知ることが出来て本当に勉強になりました。
英語耳の効果と注意点
英語耳を4か月続けたところ、明らかに発音のスキルが向上しました。思っていた発音と違ったなというのもたくさん発見できました。確実に英語耳はした方がいい教材の一つです。
しかし、100回という回数はとても飽きます。最後の方は注意しながらしていた最初の方よりは適当になっていたかもしれません。でも、10回の適当な練習よりも5回の丁寧な練習の方がいいです。もちろん100回の丁寧な練習が一番いいですが、発音は忍耐力が必要になります。
発音学習の大切さは、自分が発音するという大切さ、相手が発音する音を聞き取る大切さの両方です。
自分が発音できる単語は聞き取れます。発音が間違っているために聞き取ってもらえないこともあり、やはり発音は最低限身に着けておいたほうがいいと思います。
しかし、日本人はとっても発音に厳しいと思います。人が発音しているのを聞いて、きれいだよね~とか発音いまいちだよね~とう声を聞きますが、英語がネイティブではない日本人のとって英語を完璧にネイティブのように話すのは大変です。ですので、個人的には相手に伝わる発音ということが大事で、何が何でも絶対にネイティブ発音にならなければならない!とは思っていません。それは、発音がいいほうがいいと思いますが、そこを気にして話すことが出来ない、とかは意味がないと思います。
すべて終えたあともやはり聞き取れない単語はあります。全部の単語を網羅していないのとリンキングや英語独特のリズムなどで聞き取れない単語は存在します。この1冊をすれば聞き取りが完璧になるというものではないとおもいます。が、基礎作りは必須ですので、確実にやって損はない1冊であることは間違いないです。
もっと単語と発音になれるため英語耳レベル2を始めました。
まとめ
発音練習の本を迷っているなら英語耳をお薦めします。
子供がいる私で約4か月かかりました。2~3か月くらいは聞き分けるのが大変な発音もありました。とにかく挫折せずに反復練習することが大事かなと思います。学習の初めにするのがお薦めです。
1冊すればすべての単語を聞き取れるというものではないですが、自分の発音向上のためにはお薦めの1冊です。他にも自分で本屋さんに行って気に入ったものがあればそちらでも大丈夫だと思います。
発音練習は1回したら終わりという作業ではありません。自分の気に入ったもの、わかりやすいものを使うことをお薦めします。