音読学習をご存じですか?音読学習っていいって聞くけど、どんな効果があるの?何のテキストを使ったらいいの?という方、みるみる音読パッケージをご存じですか?
音読は英語学習の中でも効果が高いと言われていて、みるみる音読パッケージは英語学習者の中でも非常に有名なテキストです。リスニングしてインプットした英文を口に出してアウトプットすることで英語力が向上します。
英語力向上を目指したい方、最後までぜひお読みください。
今回私が感じた効果は
という効果を得ることが出来ました。また一方でデメリットも感じましたので、そちらも報告させてもらいます。
音読パッケージのテキストに進め方が紹介されているので紹介されている学習方法で学習していきました。
・音読学習とは何かを知りたい
・音読パッケージの具体的なやり方を知りたい
・音読パッケージを実際にした人の効果とデメリットを知りたい
音読パッケージとは?
音読パッケージ概要
音読パッケージとは森沢洋介先生が執筆されたテキストです。先生は音読の効果をすごく感じていらっしゃって、語学学習における音読学習が大事だとおっしゃっています。
音読パッケージは自分が文構造・意味を理解できる文・フレーズを繰り返し音読する学習法です。
音読をすることにより、英文を前から理解し、英語を語順のまま直接理解することができるようになります。また、この学習方法は英語学習を始めたばかりの方も活用することができます。
学習の初期から中期(TOEIC300台~600台くらいまで)にかけては、あれもこれも手を出さずに音読パッケージをすることによって着実に英語力をつけていくことができます。
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング
音読パッケージの素材のレベル
英文を見て、構文や文法、語彙が簡単に理解ができるものを使用します。読んでもわからないものを音読することは意味がないです。急にレベルを上げて英字新聞やすごく難しい素材を意味もわからず音読しても意味がないです。
自分のレベルにあっていれば音読する音源は何でも大丈夫です。
素材の長さはあまりに長い文はトレーニングの負荷が高く辛いものになってしまいます、また、短すぎると負荷が軽すぎるので適当な長さのものがいいです。そのちょうどいいテキストが、この音読パッケージです。ちょうどいい長さの素材を集めてくれています。
- 英文が中学レベルの英文で書かれていること
- やや難しい語句には注釈があること
- 音源がリピーティングできるように音読用に区切られている
- 素材が長すぎず短すぎずちょうどいい長さ
素材はなんでもいいのですが、上記の理由から音読パッケージがお薦めですが、もし他の教材がいいっていうかたは、音源があり自分のレベルにあったものであれば何でもいいと思います。
個人的には音源がリピーティングできるように音読用に区切られているところが一番のポイントだと思います。
私はTOEICの教材でも音読をしていましたが、自分で止めないといけなかったりしたので、始めはみるみる音読パッケージから始めるほうがいいです。上級者であればTED Talksやドラマや映画などでもいいかもしれません。
音読パッケージのやり方
音読パッケージのやり方は以下の順番で進んでいきます。
- 先行リスニング
- 聴き解き(1サイクル目のみ)
- テキストを見ないでリピーティング
- テキスト見ながらリピート 3~5回
(1周目は5回、そのあとは様子を見ながら減らす) - 音読 10~15回
(1周目は15回、そのあとは様子を見ながら減らす) - テキストみないでリピート 3~5回
(1周目は5回、そのあとは様子を見ながら減らす) - シャドーイング 3~5回
(1周目は5回、そのあとは様子を見ながら減らす)
一つずつ具体的にみていきましょう。
・先行リスニング
テキストは開かずにCDを聴き音声だけで内容を確認する
もう音声だけではわからないという段階に至るまで数日間続ける
・聴き解き(1サイクル目のみ)
音声と文字をセンテンスごとに確認していく
文字で見れば簡単な英文も音だけだとわからないものもある
時間がある方はディクテーションをお薦めします。自分が聞き取れていない部分と聞き取れている分がはっきりします。
・テキストを見ないでリピーティング
テキストを見ずに英文をリピーティング
はじめはほとんど出来ないかもしれない。自分がどれくらい出来ていないか確認する作業でもある
・テキスト見ながらリピート 3~5回
モデルの音声を聞きながら発音やイントネーションを真似る。
・音読 10~15回
CDを止め、テキストを見ながら音読する
単語やフレーズ・構文のストックになる
機械的にならずに文構造と意味をしっかり理解しながら音読する
・テキストみないでリピート 3~5回
音声に続いてテキストを見ずにリピートする
音読をした後でも初めてする場合は、リピーティングがうまくいかないことがありますが、その時はテキストを見ながらリピーティングをする
繰り返しているうちにテキストを見ないリピーティングが出来れば大丈夫
意味を理解して口に出すことが大事
・シャドーイング 3~5回
音声のすぐ後に続いて英文を言っていく
リピ―ティンより簡単に感じるかもしれない
テキストを見ずにシャドーイングが難しければ、テキストを見てもOK
サイクル回し
7サイクルくらいします。テキストを見ないリピーティングが楽に出来るようになったら仕上がりです。
1周目は約30回音読します。
2週目以降は、自分の出来具合により、回数を減らしていきます。
例えば、初心者の方のお薦め回がこちら(TOEIC300点くらい)
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | 7回目 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
テキスト見ながらリピート | 5 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 2 |
音読 | 15 | 10 | 7 | 4 | 4 | 4 | 4 |
テキストみないでリピート | 5 | 4 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
シャドーイング | 5 | 3 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 |
合計 | 30 | 20 | 15 | 10 | 10 | 10 | 10 |
もちろん、上級者になってきますと、1回目から15回程度で初めて、最後はテキストを見ないリピートを3回だけする、という風に自分の出来によって回数は変わってきます。
もちろん、まだまだだなと思ったら2回目も1回目と同じ回数が必要でしょう。
重要なのは、回数ではなく、自分で音読出来ているかどうか。が大事です。
音読パッケージやってみた感想
先行リスニング
まず、音読パッケージの先行リスニングをしました。料理をしている時や車に乗っているときにCDを流していました。これを数日間しました。実際あまり聞き取れなかったです。1度目よりも2度目の方が聞き取れましたが、ほとんど理解出来ていなかったと思います。それから何回聞いても聞き取れずもうこれ以上はリスニングだけでは無理というところで聴き解きに進みました。ノーマル音源のCDが約40分ですので、4回くらい聞いたところでもう無理だと思いました。
聴き解き(1周目のみ)
先行リスニングをして音源だけでは理解できなかった文も、英文を見れば、あ~そうだったんだという文ばかりでした。Program1の内容が難しく、聴き解きするのに時間がかかりました。家事と育児の合間にしていたので1日に1話と思っていたのですが、1日に1話なんてとても終わりません。1日に30回も同じ内容をリピートする時間がありませんでしたので、数日にわたって1話の聴き解きを仕上げていきました。
簡単な文なんですが、あれ?と思うことや簡単な単語の発音にあれ?となることが多くその都度調べているので、すごく時間がかかってしまいます。
すごく細かい文法のところになると調べてもあまりわからなかったり、すごく時間がかかってしまいます。1話に3日くらいかけて聴き解きしました。だいたい1日1時間くらいかけていましたので、聴き解きに1話で3時間くらいかかりました。私はかかりすぎたと思っています。調べているとあちこち気になって色々調べてしまいましたので、テキストの話を聴き解きするだけでしたらもう少し早く出来ると思います。最後になるにつれて調べるのも慣れてきて1話2日で完成させることも出来ました。
テキストをみないでリピーティング
テキストをもみないでリピーティングがとても難しかったです。英文を頭に残しておくこと(リテンション)が出来ず、リピートするころには忘れてしまってリピートが出来ません。リピートってすごく難しいということに気付きました。回数は決まっていないので、自分がどれくらい出来るかの確認作業になります。
テキストを見ながらリピーティング(3~5回)
今度はテキストを見ながら音源を聞きながらリピ―ティングです。テキストを見ながらだと簡単な文なのでリピートするのはやはり簡単です。発音やイントネーションに気を付けて発音していきます。音声を聞いて発音してみると、自分が今まで思っていた発音と違うので、簡単な単語の発音がうまく発音できなくて苦労しました。簡単な単語ほど日本語発音になっていたことに気付きました。
音読(10~15回)
始めは1話を5日から6日かけて仕上げていました。時間がある人は1日1話でも大丈夫だと思いますが、私は聞き解きと音読で5日~6日かかりました。最後の方はもう少し早く出来ました。発音や文法の勉強もしていたので音読は1日1時間くらいしていましたので、1話に5~6時間かかっていました。
始めたとき、1日1話をしていこうと思っていましたが、実際時間がなくて無理でした。2週目からは聞き解きがなくなるので、1日1話で完結することが出来ました。時間がないときは2日にわたるときもありました。
テキストをみないでリピ―ティング(3~5回)
やっと音読を15回ほどして、なんとなくわかったかなーってなって、よし!リピートだ!と思って音源流すとリピートが出来ずショックでした。聞いた英文を長く自分の中にとどめておくことが出来ずすぐに忘れるのかなんなのか、リピートがうまく出来ず・・その時はテキストをみてもいいということですので、都度確認しながらしてました。全然リピーティング出来ない・・・と落ち込みました。
シャドーイング (3~5回)
次にシャドーイング。シャドーイングの方が簡単に感じました。その前にオーバーラッピングを何回かしています。イントネーションや発音の確認にもなるので、個人的にはシャドーイングよりもオーバーラッピングの方がお薦めです。オーバーラッピングはテキストを見ながらしました。
サイクル回し
以上の順番でだいたい7サイクルしますが、回数は段々減っていきます。回数は目安で従う必要はありません。と本にも書かれているので目安でいいと思います。自分が出来ているなら回数少なめに、出来ていないと思うなら多めにという感じです。ちなみに、1サイクル目でテキストを見ながらリピーティング出来る力があるようでしたら、1サイクル目から15回前後の軽い回数でいいみたいです。
音読パッケージをした効果
そして肝心の音読パッケージをした結果ですが。私個人的にはとても効果がありました!!!
1周目はただただリピーティングの難しさにショックを受けました。見ないでリピーティングと書かれていましたが、ほぼ見てリピーティングしていました。
2周目では少し慣れたもののやはりリピーティングが難しくなかな手ごたえを感じれずにいました。英文を読むのも機械的になってしまい、本当は文構造や意味を理解しながら音読しなければならないのですが、ただただ英文を読んでしまうことが多かったです。
3周目に入ってようやくリピーティングにもなれが文法の構造なども自分の中でわかってきて、音読パッケージ以外の英文を読むときにも前から読むことが出来ている自分に気が付きました。正直まだまだではありますが、確実に効果を感じています。
4周目に入るときには英文を覚えてきてフレーズやチャンクでとらえることも出来てきました。文の区切り方やイントネーションの付け方などもわかってきました。
5~7周目は少し挫折したので、時間が空いてしまいました。英文を少し忘れていてリピートもやりづらくなっていました。しかし、勘はすぐに戻りなんとか最後までやり通すことが出来ました。最後は回数をとても減らすことが出来ました。
音読パッケージをしてすごく効果を感じてはいるのですが、こちらの音読パッケージをしても自分の言いたいことが全部言えて英語がぺらぺらになるというわけではありませんでした。オンライン英会話で自分の思ったことを伝えることが出来るかというと、そうでもないです。
しかし、それでも私は音読をお薦めします。英文がだんだんと自分の中に入ってきて英語を感じることが出来るようになるこの感覚を少しでも味わっていただきたいです。
オンライン英会話で講師の方が言ってる英文がよりよく理解できていることに気付きました。私はネイティブキャンプでカランメソッドを受講していますがその感覚ににていると思います。カランメソッドも私がすごく効果を感じている英語学習方法です。
音読パッケージのメリットデメリット
音読パッケージのメリットデメリットも見えてきたので紹介します。
メリット | デメリット |
---|---|
英語を前から順に理解出来るようになる リスニングが出来るようになる 中学の文法を確認出来る 英語のイントネーションが身に付く | すべての作業を終えるのに時間がかかる 単調な作業で飽きてくる |
メリットは英語を前から順に理解できるようになるのが一番のメリットだと思います。英文も自分の中にしみこみます。英語の型を覚えることが出来ます。一番効果を感じました。
そして、リスニングも出来るようになります。自分で発音しているので相手の声も聞き取りやすくなります。ネイティブキャンプでTOEICの教材も選択しているのですが、その中に聞こえてきた英文をそのまま言ったり、穴埋めに答える問題があるのですが、音読パッケージを始めてから頭の中に英文を置いておく時間が圧倒的に長くなりました。
中学の文法を復習することが出来ます。基本的には難しい文法はありませんので、改めてすごく文法の勉強をしなければならないのかというとそうではないです。しかし、忘れている文法などもあり再確認することができました。
英語のイントネーションも身に付きました。今までおろそかにしていた部分だったので、学べてよかったです。英語独特のリズムも体感することが出来ました。
デメリットは単調な作業ということだと思います。オンライン英会話で講師の方と楽しく会話したり、ドラマや映画をみて英語を確認するのとは違い、かなり地味な作業です。基礎トレーニングになりますので、それはしょうがないとは思いますが、最初の1周目は30回も同じ英文を読んでいるのでさすがに飽きてきます。
そして、1周目はなんとか終わったとしてもサイクル回しがまっているので、何回も何回も同じことを繰り返さなければなりません。私も1回挫折しています。本当に地味な作業ですので、全部を達成するには相当の時間が必要です。
地味で長い時間がかかるのが圧倒的なデメリットだと思いますが、英語学習はリピートすることだと思いますので、大事な作業だと思います。英語学習と筋トレはよく比較されますが、まさに筋トレのように1日しただけでは身に付くことはなく、単純な毎日の作業が英語力をはぐくみます。
もし、音読パッケージのような長い文章を何回も言ってれれないよ!って方は単語帳についている例文や(音源付き)TOEICの簡単なリスニング問題、または中学校の教科書などでも音読出来ます。英単語を暗記するときは、音読効果的です。
大切なのは音源があるものです。音源がないものは音読に向かないです。
まとめ
しかし、地味でその道のりは長いです。。。
あと、音読パッケージのProgram1がとても難しいので、Program2から始める方がお薦めです。Program2の方が英文が入ってきやすかったです。日常的に使うフレーズもこちらの方が多かったです。
音読は孤独な英語学習方法です。しかし、英語を声に出して言ってみるというのはとっても大事なことです。簡単な英文も口から出て来ないっていう人は特にお勧めします。
音読はなんでもいいと思います。音読パッケージのようにある程度の分を音読するのが苦痛な場合は、始めは短い文章でも大丈夫です。音読パッケージのように音読ようには作られていませんので、間の区切りや文法が適切なのかとか、あいまいなところもあると思います。
音源は音読パッケージが音読用に設計されていますので、お薦めです。
あとは、音読パッケージに書かれていることをこなすだけでも大変かと思いますが、もしよかったらオーバーラッピングをぜひしてみてください。自分と音源の発音の違いやイントネーションの違いがすごくわかります。
もしよかったら、みなさん音読一度チャレンジしてみてください。途中で挫折してしまってもその時まで音読していたことは決して無駄にはなりませんので。
中級用もあります。
TOEICの音源とかでも大丈夫です。しかし、ポーズがないので自分で一回一回区切りで止めないといけませんので、そこは面倒かもしれないです。
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